まだ自転車に乗れない子供に乗り方を教えるとき「どうすれば上手に教えられるのか?」「上達が早い練習方法を知りたい!」と思われる親御さんは多いでしょう。
自転車はいきなり上手に乗れるものではありません。ただしポイントを押さえて練習すれば、子供がコツを掴みやすく結果的に上達も早まります。
今回は、子供の自転車練習をする際のポイントを解説していきます。
- 子供に自転車の練習をさせたい
- 上達の早い練習方法が知りたい
- 練習に補助輪は必要か知りたい
補助輪は不要
子供の自転車練習をする段階になると、補助輪があったほうがいいのか悩まれると思います。
補助輪付きの自転車を買おうか?または補助輪なしの自転車を買って別売りの補助輪を買い、練習のときだけ取付けようか?と。
結論は「補助輪は不要」です。
たしかに補助輪があれば安心です。ですが上達まで時間がかかったり、補助輪なしの自転車を買ったときや補助輪を外すときに怖がって自転車に乗ることが嫌いになる可能性があります。ポイントを押さえれば補助輪は無くても大丈夫です。
次からは練習方法を詳しく解説していきます。
練習に必要なのは5ステップだけ!自転車に乗れない子供がすぐに上達する乗り方、教え方とは?
練習で大切なのは順序よく覚えていくことです。ここでは練習方法を5つのステップに分けて解説します。
ステップ順に練習していけば、早いうちに一人でもちゃんと乗れるようになります。
まず最初は公園や広場など、練習する場所もしくはその道中で自転車を押して歩いてみましょう。
そうすることで自転車の大きさや重さに慣れていきます。
問題無く押して歩けるようになったら、次は自転車のサドルに座ってペダルを使わずにキックバイクの要領で地面を蹴って進みます。この工程を行う目的はバランス感覚の取得。
ストライダーなどに乗っていたお子さんなら割と簡単に出来るはずです。ペダルが簡単に外せる場合は外しておいたほうが良いでしょう。
実際にサドルに座って蹴ることで、その自転車でのバランス感覚が養われます。どちらかに倒れそうなときはハンドルをどの方向にどれくらい切るといいかを体が覚えます。
自転車にちゃんと乗れるようになる前に、まず止まることを覚えます。この練習は、前のステップの地面を蹴って進む練習と同時進行が良いでしょう。
地面を蹴って進んでいるときにブレーキレバーを握って速度を落とします。
自転車はある程度速度が出ていないと不安定な乗り物です。ブレーキをかけて速度が落ちてきたら自転車はどちらかに倒れようとします。
そのときに足を出さないと倒れてしまいますが、どのタイミングで足を出せばいいかを繰り返し練習して覚えます。
出しやすいのは利き足ですが、ここではあまり意識しないようにします。左に倒れそうなら左足、右に倒れそうなら右足を自然に出せるようになれば大丈夫です。
ここでは「とにかく足を出すこと」を意識させて練習していきます。
次は漕ぎ出しの練習です。止まった状態からペダルを踏み込んで速度に乗せるまでがちょっとした壁です。漕ぎ出しは利き足のほうがいいでしょう。
先程も触れましたが、自転車は速度が低いほど不安定です。ペダルを踏み込んで漕ぎ出し、ペダルを連続回転させることで速度を維持するのですが、漕ぎ出し直後はハンドルがフラフラして非常に不安定になります。
なのでここでは漕ぎ出しの練習のみ集中して行います。漕ぎ出しの際の不安定なハンドルの修正感覚を身体に覚えさせます。
ポイントは腕に力を入れずリラックスすること。腕が力んでいなければハンドルの取られる方向を察知しやすくなり修正もやりやすくなります。
漕ぎ出しが上手くできるようになったら、次はペダルを連続で漕いで速度に乗せる練習です。
ここまで練習してきたら、かなりバランス感覚が身に付いていると思います。「漕ぎ出し」と「ペダルを連続回転させる」までを自然に繋がるように意識させていきます。
最初のうちは繋がりの部分が不安定になりがちです。そんなときはハンドルにやさしく手を添えてアシストしてあげてください。
ここでのポイントは視線をやや遠くへ向けること。そうすると自転車は真っ直ぐ進むようになり安定しやすくなります。
子供の「乗りたい」という気持ちが上達に繋がる
「好きこそ物の上手なれ」という諺があるように、どんなことでも楽しむことで上達は早くなります。
「自転車に乗ることは楽しい、楽しいことを出来るようになりたいから練習も楽しむ」
自転車の練習も、お子さんのそんな気持ちが上達への近道です。
まとめ
うちの7歳の娘はキックバイクの経験があったためか、今回ご紹介した方法で公園で合計2時間ほど練習しただけで一人でちゃんと乗れるようになりました。ストライダーなどのキックバイクはバランス感覚が養われるため自転車をマスターする近道になるようです。
子供の「自転車に乗りたい!」「はやく上手になりたい!」という気持ちを大切にして、安全に楽しくルールを守って乗れるようにしてあげたいですね。
今回は、子供が上達しやすい自転車の練習方法を解説してきました。最後まで読んでいただき有難うございました!