ロードバイクと違いクロスバイクはフラットバーハンドルのため、取れるポジションが限られています。ポジションに自由度がないと長距離を走るときに肩や腕にストレスがかかり、疲れがたまりやすくなります。
そこで、バーエンドバーを取り付けることでポジションに自由度を持たせて、長距離での身体への負担を軽減させます。
この記事では、バーエンドバーを取り付けたら、どのようなメリットがあるのか解説します。
令和5年4月1日から自転車の乗車時にヘルメット着用が努力義務化されました。
クロスバイクのハンドル形状
ロードバイクはドロップハンドルの場合がほとんどで、複数のポジションがとれる形状になっています。
対してクロスバイクのハンドルはフラットバーと呼ばれる一文字タイプのものが付いています。シティサイクルから移行してきても違和感なく乗れる形状ではありますが、取れるポジションが一つしかなく長距離を乗るにはあまり向いているとは言えないのです。
そこで、ハンドルの端にバーエンドバーという部品を付け足したり、グリップそのものを交換したりして、長距離でも疲れにくくするカスタマイズを行うのです。
バーエンドバーを取り付ける目的
すでに触れていますが、フラットバーハンドルは取れるポジションが限られています。それを、バーエンドバーを取り付けることでグリップの握る箇所を増やし複数のポジションが取れるようにして、長距離でも手首、腕、肩の疲れを軽減することを目的としているのです。
バーエンドバーのメリット
○:ポジションに自由度を与えて疲れを軽減できること。それにより乗るのが楽になる。
バーエンドバーのデメリット
✕:フラットバーハンドルに取り付けるバーエンドバーは前方に伸びているタイプがほとんどのため、周囲に接触する可能性が増すこと。また、エンドバー部分を握っていると咄嗟のブレーキ操作が出来にくいこと。
バーエンドバーの種類
一口にバーエンドバーといっても多くの種類が販売されていて形状や材質、サイズも様々です。
形状
形状はおもに2種類あります。
元のグリップの一部をカットして取り付けるタイプ
もともと付いているグリップの一部をカット、もしくはずらして取り付けるタイプ。バーエンドバーの主流で多くのメーカーから販売されています。
エンド部には付属のキャップを取り付けるものが多いです。
グリップごと交換するタイプ
元々付いているグリップと交換するタイプ。
こちらのタイプはグリップとバーエンド部分が一体になっていて後付け感がありません。グリップの形状も人間工学的に優れているタイプが多く、疲れを軽減してくれます。
材質
アルミ製かラバー製に分かれます。
グリップ交換タイプにラバー製のものが多いです。
実際に取り付けてみた感想
僕が実際にクロスバイクに取り付けている製品は「ERGON(エルゴン)」というメーカーのGP2-Sという製品です。この製品はグリップ一体型ですが、バーエンドの角度調整が可能です。
これを、ジャイアントのエスケープR3に取り付けて使っていますが、交換前後でやはり疲れ方に差を感じました。
一定の速度で巡行しているときに一番効果を体感しやすく、バーエンドを握ると手の甲の向きを変えられるので、手首の負担を一気に軽減することができます。
肩もやや開く状態となり、上半身全体のストレス分散が体感できました。
ただ、やはりバーエンドを握っているとブレーキレバーを咄嗟に握れないので、それに関しては気を使います。
市街地ではグリップ部分を握り、見通しの良い交通量の少ない場面でバーエンドを握るという、場面に応じた使い分けを推奨します。
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まとめ
フラットバーハンドルのクロスバイクにバーエンドバーを取り付けると、ポジションに自由度が増えてとても楽になります。
見た目の印象も変わり、カスタマイズすることで自分だけのオリジナル感も出て、より愛着が増します。
バーエンドバーを取り付けることによる注意点も出てきますが、正しく使用すればメリットの多いパーツです。
以上、クロスバイクにバーエンドバーを取り付けるメリットを解説しました。